| Q. ダニは昆虫ですか? |
A
いいえ。ダニは昆虫ではありません。虫とダニとの大きな違いは、脚の数です。昆虫は脚が6本に対し、ダニは8本あります。ダニは生物学的分類ではクモの親戚にあたります。昆虫は頭、胸、腹に当たる部分がくびれ、明確な3体部で構成されています。ダニは頭、胸、腹の部分が1つに融合し、体部にくびれの部分がまったくないのが大きな特徴といえます。
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| Q.
家の中にはどんなダニがいますか? |
A
日本の家の中で発見されるダニは、約100種類ほどです(通常15種類程度)。その中でもっとも多いのが、チリダニです。このダニが通常全体の80~90%を占めます。その他、イエササラダニ、ツメダニ、コナダニ、ニクダニ、ホコリダニなどが代表的です。
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| Q.
家のどこにダニが一番いますか? |
A
ダニの種類によって多い場所は変わってきます。数で言えばジュウタン、寝具、畳の順になります。もちろん、布製のソファやぬいぐるみも多いです。とにかく餌がたまりやすいところ、潜りやすいところ、湿気があるところを好みます。
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| Q. ダニは飛びますか? |
A
ダニは翅(はね)がないので、飛びません。非常に軽いので、風にながされて移動したり、動物などについて移動することもあります。
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| Q. ダニは見えますか? |
A
通常、家の中にいるダニは肉眼で見るのは、大変難しいと思います。チリダニで体長0.3~0.4mmくらいです。野外にいるマダニは大型で2~4mmくらいの種が多いですが、特に大きいものは10mmに達するものもいます。
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Q.
ダニに噛まれるとチクッとした感覚はありますか?
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A
ダニに噛まれても、チクリとした感覚はありません。むしろ、知らない間に噛まれていることが多いでしょう。家の中でチクッとした感覚で刺されるのはアリガタバチの可能性が高いと思います。
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| Q. ダニの多い家ってどんな家?
少ない家って? |
チリダニなどの屋内ダニは部屋の中が高温多湿(温度20~30℃くらい、湿度60~85%くらい)で、人のアカや食べこぼしなどの餌が豊富にあり、ジュウタンなどの潜って卵を産める環境をたいへん好みます。
ダニが多い家はそういった環境下であり、掃除をあまりしない家は非常に多い傾向にあると言えます。少ない家はそういった環境下ではなく、いつも掃除を心がけている家は比較的少ない傾向にあると言えます。
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| Q. 痒みの原因のダニって? |
A
屋内で被害のよくあるのは、ツメダニの被害です。またネズミがいる場合はイエダニの被害、鳥の巣などがある場合はトリサシダニ、ワクモ、スズメサシダニなどが挙げられます。また、倉庫やワラに住むシラミダニも人を刺します。屋外に生息する刺すダニは、野ネズミや野生動物に寄生しているツツガムシやマダニなども人を刺します。また、植物に寄生しているハダニも一部の種類で人を刺したりすることが報告されています。
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| Q.
本に小さな虫が・・これってダニ? |
A
本などでよく小さな虫を見かけたりします。これはヤマトシミの可能性が高いと思います。ヤマトシミは暗いところを好み、書籍、和紙類、糊付けした紙類を食べます。体長は8~9mmくらいあります(ダニは1mm以下)。
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Q. 畳にダニみたいな虫が・・これってダニ?
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A
通常、畳にいるダニはチリダニ(ヒョウヒダニ)、イエササラダニ、ツメダニ、コナダニなどです。ただし、人間の目には見えないほどの大きさ(0.1~1mm)です。ダニとよく間違えられるのはチャタテムシ(体長1~1.3mm)です。お客様よりダニかどうか見てほしいとセロテープにつけて送られてくるのはほとんどがこの虫でした。
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Q. 服にもダニはつきますか?
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A
つきます。目には見えませんが、仕事場やいろいろな場所に行ったりした時や洋服ダンスからそのまま出してきた服などにはダニはついていることが多いです。下着や洋服などはよく洗濯をし、天日で乾燥した後はよく乾燥した場所に保管するようにしましょう。
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| Q.
公共の場所にもダニはいますか? |
A
電車の中や劇場、ホテルのソファなどなどあらゆる場所にダニは存在します。当然、洋服にもつきますので家に持ち込むこともあります。
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Q. 新しい服や布団にもダニはいますか?
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A
最近は輸入物も増えてきました。洋服、布団などもたくさん輸入されています。作られた場所の環境や移動するときの環境、販売先の環境・・etc。新品でもダニがついている可能性は高いと思います。
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Q. 家の中にどんなダニがいるか調べてくれるところはありますか?
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A
あります。市町村によって違いますが、保健所などで調べてくれるところは多いと思います。ただし、調べてくれないところもあります。一度、お近くの保健所に問い合わせてみてください。
また、一般の会社やNPO法人でも調べてくれるところもあります。
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| Q. 犬や猫にダニはいるの? |
A
犬に寄生するダニは犬の顔や耳の皮膚に潜り込んでトンネルをつくり、その中で繁殖するイヌヒゼンダニや犬や猫の外耳道に寄生するイヌミミヒゼンダニ、猫に寄生するネコショウセンヒゼンダニなどが代表に挙げられます。これら犬や猫に寄生するヒゼンダニは人には寄生することはありませんが、その部分が人の皮膚に触れたりすると、皮膚炎などを起こします。
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| Q.
皮膚の中にダニがいるってほんと? |
A
本当です。大きく分けて2種類のダニがいます。まず、はじめにニキビダニというダニは体長約0.3mmで人に被害はありません。人の毛穴で生息し、老廃物を食べてくれる益虫です。といっても、ステロイド剤などを多量に塗ってこのダニを過剰に増殖させると、皮膚炎を発症したりします。2番目はヒゼンダニです。このダニは毛穴や皮膚に生息し、メスは表皮の下の角層内にトンネル状のすみかを作り、そこに産卵して増殖します。このダニは疥癬症(かいせんしょう)と呼ばれる皮膚炎を引き起こし、非常に痒みがあり夜も眠れないくらいのものです。疥癬症は発病した人と寝食をともにしたりすると伝染する感染病で、よく集団発生します。最近ではお年寄りや年少児が集う老人ホームや保育園、病院などでも多発しています。
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| Q. 犬を散歩に連れて行ったら毛に虫らしきものが・・? |
A
犬などを野原などに散歩に連れて行ってよく付くのが、マダニ(体長約3mmで吸血すると5mm以上になる)です。このダニは通常、草むらなどに潜み、人や動物の吐く息に反応して乗り移り、吸血します。このダニはライム病などの病原体を媒介するので注意が必要です。
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| Q.
鳥についているダニって? |
A
野鳥に寄生するダニはスズメサシダニやワクモ、トリサシダニなどの吸血性のダニです。このダニは通常鳥に寄生していますが、鳥の巣などが屋根裏などにある場合に家の中に侵入して人を刺したりします。このダニもウイルスを媒介するのとダニ刺されで悩む原因となるので注意が必要です。通常の被害は鳥の子供が巣立ってからが多いので巣立った後に巣を除去するのが望ましいと言えます。
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| Q. ネズミについているダニって? |
A
家ネズミに寄生するダニ類は多種におよびます。トゲダニ、イエダニ、トサツツガムシ、寄生性のツメダニなどが挙げられます。特に一般家屋内でネズミ被害の対象となるダニはイエダニ(体長約0.5~0.7mm)です。イエダニはネズミの血液を吸って生息する寄生ダニですが、やっかいなのは、ネズミが屋根裏や天井裏に巣を作って徘徊すると、落ちこぼれたイエダニがネズミに代わる宿主として人にたかったりします。噛まれると激しい痒みに襲われます。イエダニを駆除するには、ネズミの駆除をしなければ駆除できません。
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| Q. ベランダに1ミリくらいの赤いダニが・・これって何? |
A
毎年5~6月ごろになるとコンクリート外壁でよく見かける赤いダニを集団で見かけることがあります。このダニは動きも蟻のようにすばやく、そこらのコンクリート上で見かけられます。このダニはタカラダニというダニで人に対する被害は、多くの場合は不快に感じるだけです。ただ、このダニに刺されたという報告もありますが、生態についてあまりわかっていないのが現状です。
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| Q. 冬場でもダニはいるの? |
A
基本的にはほとんどいなくなります。しかしながら、最近の住宅では気密性が高まり、ダニが繁殖しやすい環境下にあると言えます。特に北海道などの寒冷地では、24時間暖房している場所では夏場よりダニが増える可能性はあります。また、湿度も冬場は通常は低くダニが繁殖するには適していませんが、石油ストーブや加湿器などを使用することにより、ダニに適した湿度になります。
イエニクダニなどは、15℃前後の温度を好み、他のダニ類と比較すれば低い温度で繁殖が可能となります。室内温度が1年中高く保たれる住宅では、ニクダニにとっても好環境となり、調べると11月~3月に多数の個体が見つかる傾向があります。
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| Q. 今度、家を建てようと考えてますが、どこを工夫すればダニが発生しにくい家が造れますか? |
A
高気密・高断熱構造の住宅で下記の条件をクリアしている住宅はダニが発生しにくい住宅と言えます。
住宅構造
外断熱構造(室内に結露が生じにくい)
住宅内の温湿度をコントロールできる。
間仕切りの少ない構造(各部屋に温度差ができにくい)
吹き抜けのある構造
二重サッシ(結露が生じにくい)
床下のコンクリート打ち(床下の湿気を減らせる)
換気
システム換気(各部屋に温度差を生じにくい)
熱交換型換気扇(室内の温度を変えずに湿度を下げられる)
換気扇(高湿度を排出できる)
冷暖房
床暖房(結露がでない、室内が乾燥する)
冷暖房機(室内が乾燥する)
床材
フローリング
タイルカーペット
化学畳(一部は除く)
高気密・高断熱の住宅でも窓を開けっぱなしといった状態では、計画換気ができないため、湿度管理ができません。そういった場合は、ダニは一般住宅と同様にダニは繁殖してしまいます(特に湿度の多い夏場は注意)。
また、施工業者によってはダニについて詳しく研究されているところもございます。詳しくは、施工業者にお尋ねください。
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| Q. 家の中でへんな虫を発見しました。気持ちが悪いので調べてもらいたいのですが・・? |
A
調べてもらえるところはあります。市町村によって違いますが、保健所などで調べてくれるところは多いと思います。ただし、調べてくれないところもあります。一度、お近くの保健所に問い合わせてみてください。
また、一般の会社やNPO法人でも調べてくれるところもあります。
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| Q. キャンプに行きますが、注意しないといけないダニはなんですか? |
A
特に注意が必要なのは、マダニとツツガムシです。マダニ(体長約3mmで吸血すると5mm以上になる)です。このダニは通常、草むらなどに潜み、人や動物の吐く息に反応して乗り移り、吸血します。このダニはライム病などの病原体を媒介する可能性もありますので注意が必要です(Q17で説明)。
つぎにツツガムシですが、このダニは野ネズミや野生動物に寄生し、幼虫期に人を刺します。人が被害を受けるのは、主に野ネズミや野生動物が生息する森林、河川敷、田畑などです。このダニの恐ろしいのは、噛まれるとツツガムシ病という死亡率の高い病気になる可能性があるということです。最近では、新薬が開発されツツガムシ病も完治する確率が上がっているそうです。
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| Q. 人を刺すおもな害虫と発生場所を教えてください。 |
A
| 刺 し 方 |
害 虫 |
おもな発生場所 |
| 口器で刺す |
蚊(吸血)
ノミ(吸血)
シラミ(吸血)
ナンキンムシ(吸血)
アザミウマ
ウンカ・ヨコバイ
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雨水桝・水のたまった空き缶・浄化槽・排水槽
犬・猫・家のチリ・ジュウタン
人の頭・陰毛・胸毛・衣類
壁の隙間・紙の間・ジュウタンの裏・印刷物
ヒアシンス・スイセン・カトレア・アザミ・キンセンカ等
稲・イネ科の雑草・平地の雑草 |
| 腹部の針 |
オオハリアリ
スズメバチ
アリガタバチ
|
古い家の土台・朽木
天井裏・軒下・山林
食品・医薬品・畳 |
| 毒針毛で刺す |
チャドクガ(幼虫)
ドクガ(幼虫・成虫)
ヤネホソバ(幼虫)
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サザンカ・椿・茶などの植木
ツツジ・キイチゴ・コナラなどの植木
カヤ葺き屋根・人屋の塀・コンクリート |
参考文献 住まいのQ&A「ダニ・カビ・結露」 吉川翠他著 井上書院
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