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| ☆ダニ、昆虫、クモの形態、生態的相違点について |
ダニは系統発生学的には昆虫より、クモやサソリに近い生物で、少なくとも20,000種以上が確認されています。一般住宅で普遍的に見られるのは15種類程度です。
日本 : すべてをひっくるめてダニと呼称 英語 : 大型をTick(ティック) 小型をMites(マイツ) 屋内生息性ダニはいずれも「House
Dust Mite」(ハウスダストマイト)と呼ぶ。
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| ダニ |
クモ |
昆虫 |
| 分 類 上 の 位 置 |
節足動物門 (せっそくどうぶつもん) 蛛形綱 (しゅけいこう) ダニ目(もく)
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節足動物門 (せっそくどうぶつもん) 蛛形綱 (しゅけいこう) クモ目(もく)
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節足動物門 (せっそくどうぶつもん) 昆虫綱 (こんちゅうこう) 鱗翅目 (りんしもく)
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| 形 態 的 特 徴 |
概して小形 0.2~5mm |
中形 1mm~ |
小~大形 1mm~ |
| 脚 の 数 |
幼虫 6本 若虫 8本 成虫 8本 胴部から派生 |
幼虫 8本
成虫 8本 胸部から派生 |
幼虫 6本 蛹(さなぎ) 成虫 6本 頭胸部から派生 |
| 翅 の 数 |
無翅 (飛ばない) |
無翅 (飛ばない) |
成虫に4枚 胸部から派生 (飛ぶ種類が多い) |
| 発 育 史 |
| 卵⇒幼虫⇒若虫⇒成虫 |
卵⇒幼虫⇒成虫 |
卵⇒幼虫⇒蛹⇒成虫 |
| 生 息 場 所 |
| 地球上至る場所に分布 |
地球上に広く分布 |
地球上に広く分布 |
| 食 性 |
腐植生性 動物寄生性 植物寄生性 捕食性 食菌性 雑食性
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捕食性 |
植食性 昆虫寄生性 植物寄生性 捕食性 食菌性 雑食性
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| 屋内ダニとは(家屋内固有種) |
| 家屋内で一生過ごすダニ。主に畳、ジュウタン、寝具、衣類、ぬいぐるみ、布製椅子、布製ソファ、食品などに生息しています。 |
繁殖の3大条件 (チリダニ) |
1.高温多湿 温度(22~28℃) 湿度(60~85%)
2.食べ物(人からの皮膚剥離物、食物の食べこぼしなど雑食性)
3.潜入場所(ジュウタンなどの潜れる場所)
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| 主なダニ( )は代表的なダニ名 |
構 成 比 |
| チリダニ科(コナヒョウヒダニ・ヤケヒョウヒダニ) |
80~90% |
| イエササラダニ科(イエササラダニ) |
10~15% |
| ツメダニ科(ミナミツメダニ・クワガタツメダニ) |
4~5% |
| コナダニ科(ケナガコナダニ) |
1~2% |
| ニクダニ科(イエニクダニ) |
0.5~2% |
| ホコリダニ科(ナミホコリダニ) |
1.5% |
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◎発生の度合いは温度・湿度、エサ等、家庭環境によって変化します。
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| 屋外ダニとは(迷入種) |
通常、自然界のいたるところにいるダニの総称。(腐植生性・動物寄生性・植物寄生性・捕食性・食菌性・雑食性) 迷入種(めいにゅうしゅ)とは通常、屋外で生息しているダニが鳥、ネズミ、ペットなどの動物などに付着したり、風などで偶然に家屋に浸入してくるダニのことをいいます。 |
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屋内に浸入し、人に被害を与えるダニ (代表的なもの) |
主な生息場所 |
| マダニ類 |
森林・草むら(ペット・人に付着) |
| イエダニ |
ネズミに寄生 |
| トリサシダニ |
鳥に寄生 |
| ワクモ |
鳥に寄生 |
| スズメサシダニ |
鳥に寄生 |
| シラミダニ |
昆虫に寄生(ワラ床・畳等) |
| ヒゼンダニ |
人や動物に寄生 |
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屋内には侵入しないものの、ハイキングやキャンプなどで野山に出かけるときはツツガムシにも注意が必要です(ツツガムシ病などの病原体を保有しているものもいる)。
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| ダニの分類について |
| ダニ目は、主に気管系の状態によって、7つの亜目(あもく)に分けられますが、その中で屋内塵から普遍的に検出される4亜目(◎の印のダニ)と犬の散歩などで草むらで被害を受けることがある後気門類について解説します。 |
無気門亜目(むきもんあもく)とは
無気門亜目のダニ類は、ほとんどの種が雑食性で室内塵中や食品中などに生息する種も多く、家屋内のダニ相を構成する主要なグループである。人体に対する直接的な被害をもたらす種はヒゼンダニなど限られた種であるが、ヒョウヒダニ類はアトピー性皮膚炎の原因となる主要なアレルゲンとして注目を集めている。またコナダニ類やニクダニ類の中には食品などに発生し、経済的な被害を与えるものなどが多く含まれている。
(コナダニ科、ニクダニ科、キュウセンダニ科、チリダニ科、ヒゼンダニ科など約60科)
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前気門亜目(ぜんきもんあもく)とは
前気門亜目のダニ類は、大きさや形態が多様で、小型のものは体長0.2mm、大型の種では体長2mmを超えるものがある。形態も変化に富んでおり、鱗片状や、花びら状に変化した毛で覆われているものがある。触肢は一般によく発達しており、体表のキチン化の程度は弱く、やわらかである。体色は黄・橙・赤・緑・褐色など有色のものも多い。野外に生息する自由生活性の種は捕食性のものが多い。
動物寄生性の種は多くないが、ツツガムシ類のように病原性微生物を媒介するものや、人の毛嚢内に棲む特殊な生活をするものもある。ツツガムシ類は幼虫が脊椎動物から吸血するが(若虫・成虫は自由生活性)、ツツガムシ病を媒介する種があるので衛生害虫として重要である。一生を植物上で生活し、植物から吸汁するハダニ類の中には、農作物に大きな害を与えるものもある。
(テングダニ科、ホコリダニ科、ツメダニ科、ハダニ科、ツツガムシ科、ヒラタダニ科など約125科)
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| 種 類 |
形 態 |
生態など |

◎ミナミツメダニ(ツメダニ類)
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成ダニの体長0.4mm程度で、全体が淡黄色、触肢がよく発達する。オスはいくぶん小形であるが、触肢だけは強大。
(人刺咬性)
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自由生活性で、他のダニや小昆虫を捕獲する。人を刺咬し、皮疹を起こす代表的なツメダニで、夏期に新しい藁床畳から発生しやすい。
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シラミダニ(シラミダニ類)
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成ダニの体長0.2mm程度、淡黄色でオスは異様な腹部が膨大した形状をしている。本種は卵から成虫にまで発育した個体を産む、変わった習性をもつ。
(人刺咬性)
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昆虫類に外部寄生するダニで蚕の害虫として重要。シバンムシ類など屋内に生息する昆虫に寄生した場合、人に移行して激しいかゆみを伴う皮膚炎を引き起こす。
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◎ナミホコリダニ(ホコリダニ類)
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成ダニの体長0.15mm程度、黄褐色で光沢があり、第4脚の形態に特徴がある。
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詳細は不明だが、カビを餌にしているらしい。ハウスダストからの検出頻度が高い。
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中気門亜目(ちゅうきもんあもく)とは
中気門亜目のダニ類は、体長0.3mm~1.2㎜、1対の気門を第Ⅱ~Ⅳ脚基節の外側方に有し、周気管が発達しており、これらの形状が、同定や分類をする際の重要な特徴として利用できる。森林の土壌中や植物・動物上に生息し、自由生活をするものが多いが、各種の動物に寄生する種も少なくない。自由生活をする種の多くは捕食性で、昆虫などの小動物を捕食する。ハダニやセンチュウ(線虫)などを捕食し、農業害虫の天敵として有用な種もある。
(マヨイダニ科、カブリダニ科、トゲダニ科、ワクモ科、オオサシダニ科など約75科)
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| 種 類 |
形 態 |
生態など |

イエダニ
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成ダニの体長0.6~0.7mm、長卵形で未吸血には乳白色であるが、吸血固体は暗赤色~黒褐色をしている。背板は細長く、18対の背板毛を生じる。
(吸血性)
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特にネズミに寄生する。またネズミが屋内で死んだ場合やネズミの巣で大量に発生した場合などに、ネズミから離れて人に移行し、吸血被害が発生する場合もある。
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◎フツウマヨイダニ
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成ダニの体長0.6mm、淡黄色で、体は小判型の肥厚板で覆われており、第3・4脚の間に気門が開口している。
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自由生活性で、他のダニや卵の捕獲者とされているが、詳細は不明。 屋内塵からの検出頻度が高い。人体には被害がないとされているが、詳細は不明である。
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 トリサシダニ
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胴長0.4~0.6mm、長卵形で未吸血時には乳白色であるが、吸血個体は暗赤色~黒褐色を呈する。イエダニに良く似ているが、背板はやや幅広く、背板毛は短小で目立たない。胸板上の毛は2対で後胸毛は胸板の外に生ずるなどの特徴で区別できる。
(吸血性)
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鳥類に外部寄生する。スズメなどが人家周辺に営巣した場合、ヒナが巣立ちした後に、鳥の巣から離れて人体に加害することがある。
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隠気門亜目(いんきもんあもく)とは
陰気門亜目のダニ類は、一般にササラダニと呼ばれ、多くの種は土壌中に生息する。しかし、家屋内の環境中でも、少なからず検出される。これらは屋外からの迷入と思われるものもあるが、いくつかの種は明らかに好屋内性で、時には大量に発生することがある。雑食性で、人体に対する害はない。屋内環境に生息するイエササラダニなどは、ツメダニ類など捕食性のダニの餌となるので、ツメダニ類の大量発生の原因となることがある。
(イレコダニ科、ダルマヒワダニ科、ツヤタマゴダニ科、イブシダニ科、フリソデダニ科など約130科)
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| 種 類 |
形 態 |
生態など |

◎イエササラダニ
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成ダニの体長0.3mm程度、全体褐色で、甲虫のような特異な形態をしており、体表には多くの飾毛を有する。
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不明な点が多いが、屋内塵からの検出頻度は非常に高い。特にミナミツメダニとの相関が高い。
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◎カザリヒワダニ
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成ダニの体長0.3mm程度、全体褐色で、甲虫のような特異な形態をしており、体表には多くの飾毛を有する。
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生態は不明。本種も屋内塵からの検出頻度が高い。
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後気門亜目(こうきもんあもく)とは
陰気門亜目のダニ類は、一般にササラダニと呼ばれ、多くの種は土壌中に生息する。しかし、家屋内の環境中でも、少なからず検出される。これらは屋外からの迷入と思われるものもあるが、いくつかの種は明らかに好屋内性で、時には大量に発生することがある。雑食性で、人体に対する害はない。屋内環境に生息するイエササラダニなどは、ツメダニ類など捕食性のダニの餌となるので、ツメダニ類の大量発生の原因となることがある。
(イレコダニ科、ダルマヒワダニ科、ツヤタマゴダニ科、イブシダニ科、フリソデダニ科など約130科)
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| 種 類 |
形 態 |
生態など |

マダニ |
ダニ類の中では大型で通常2~4mmぐらいの大きさの種が多いが、特に大型の種類では10mmに達するものもある。胴部は扁平、第4脚の後方に気門板がはっきりと認められる。吸血すると大きく膨らみ、体長は3倍にもなる。
(吸血性)
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主として哺乳類、鳥類、爬虫類から吸血する。幼虫・若虫・成虫のいずれの時期にも吸血するが、各発育時期に十分に吸血すると宿主から離れる。ハイキングやキャンプ、登山、山菜採りなど、野外に出かけた際に寄生され,帰宅してから発見することも多い。
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| 家庭で問題視されるダニについて |
| アレルギーで問題になるダニ |
| チリダニ(家屋内固有種) |
| コナヒョウヒダニ(Dermatophagoides farinae) |
| ヤケヒョウヒダニ(Dermatophagoides Pteronyssinus) |
屋内ダニの80~90%を占めるチリダニは、噛んだりはしませんが、その死骸、脱皮殻、糞などがさまざまなアレルギー性疾患の原因といわれています。
チリダニによる被害の注意点
チリダニは死ぬとアレルギー等の害になりますので、夏場に増える前に対策が必要となります。まず、増やさない環境をつくることが必要です。相対湿度を60%以下にすることと、餌になる人のフケや食物の食べこぼしなどが溜まらないように徹底した掃除の励行が必要です。 詳しくはお掃除Q&A参照してください(こちらをクリック)。
このダニには「ダニ捕りマット」は確認されています
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| 2種チリダニの比較 |
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コナヒョウヒダニ |
ヤケヒョウヒダニ |
| 英名 |
American House Dust Mite |
European House Dust
Mite |
| 発育ステージ |
卵⇒幼虫⇒若虫⇒成虫 生息環境が悪化すると休眠若虫が出現して悪環境に耐える |
卵⇒幼虫⇒若虫⇒成虫 休眠若虫の出現はない |
| 好適環境 |
温度 : 22~28℃ 湿度 :
60~85%
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温度 : 22~28℃ 湿度 :
70~85%
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| 発育期間 |
25℃・75%RHで卵から成虫まで約20日 |
25℃・75%RHで卵から成虫まで約20日 |
| 餌 |
人からの皮膚剥離物 食物の食べこぼしなど雑食性 |
人からの皮膚剥離物 食物の食べこぼしなど雑食性 |
| 生息場所 |
寝具類、ジュータン、畳、布ソファ、ぬいぐるみ等 |
寝具類、ジュータン、畳、布ソファ、ぬいぐるみ等 |
| 体長 |
成ダニの大きさ 0.4mm 程度 |
成ダニの大きさ 0.35~0.4mm
程度 |
| 糞 |
10μm |
10μm |
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| 人に痒みを与えるダニ その1 (人刺咬性) |
| ツメダニ科(家屋内固有種) |
| ミナミツメダニ(Chelacaropsis moorei Baker) |
屋内ダニの4~5%を占め、7~9月に異常発生し、人を刺します。吸血はしませんが、人の体液を吸います。新築後5年未満の家屋の畳やウールジュータンに生息していますが、5年を経た家屋でも、冬季の結露の状態(カビを食べるダニの発生)によっては翌年の夏期に被害が出ることがあります。 餌はコナダニ・チリダニなどの他のダニ類、チャタテムシ等でそれらの餌がなくなると共食いし、その後、人間を襲ったりします。ただし、積極的には人を襲いません。
ツメダニによる被害の注意点
ツメダニによるアレルギーは、刺されてもすぐには反応が現れない遅延型(Ⅳ型)であるということです。Ⅳ型反応はアレルゲンがリンパ球と反応するとリンパ球が活性化して、活性物質が放出され皮膚反応を起こします。この反応では抗体を作らない。また、アレルゲンが人の体内に入り込んでから反応が出るまで、数時間(5時間~48時間後)かかる遅延型のアレルギー反応のことをいいます。
だから、被害場所が他の場所であったとしても、痒みや腫れ症状の出始めがたまたま家であった場合、一般的には家で噛まれたというふうに思いがちです。また、ツメダニなどのダニに噛まれて、チクリとした感覚がという話をよく耳にしますが、ダニに刺されても刺された感覚はありません。 チクリと感じたら、他の昆虫等(アリガタバチ)の可能性が考えられます。
駆除方法
ツメダニは一般の殺虫剤ではなかなか死にません。駆除するためには、餌になる他のダニを増やさないように掃除の励行を行うことと、湿度・温度の管理を徹底することです。 詳しくはお掃除Q&A参照してください(こちらをクリック)。
このダニには「ダニ捕りマット」は効果があります。
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| 人に痒みを与えるダニ その2 (吸血性) |
| イエダニ属(迷入種) |
| イエダニ(O.bacoti) |
ネズミに寄生して吸血するダニですが、人からも吸血するダニです。家ネズミ(クマネズミ、ドブネズミ、ハツカネズミ)が人の居住空間に侵入し始め、しかも繁殖してくるとイエダニの被害も増えています。 ネズミは冬季にも多いので、被害は一年中続きます。冬季のダニ刺されはイエダニによることが多いのです。
イエダニによる被害の注意点
最近では新建材の開発など、一般の住宅ではイエダニの被害は減少傾向にあります。しかしながら、都市のビル内などで巣をつくり、排水管や排水溝などを通路にして屋内に侵入し、イエダニをばらまくネズミが増えています。なぜネズミが増えているかは都市環境に問題があります。商業地域の飲食店などででる残飯が餌となることと、ビルなどの集中暖房により冬場でも暖かいことが原因となっています。ビル内などに生息するイエダニが衣服について、家屋に持ち込まれるケースも考えられますので、自宅にネズミがいなくても安心はできません。
駆除方法
根本的にはネズミを駆除しなければ解決はしません。ネズミの駆除には素人ではなかなか難しいと思いますので、駆除は専門に委託されたほうが良いでしょう。ただし、専門の業者に依頼する前に、最寄の保健所に駆除方法について相談してみてはいかがでしょうか。市町村によって対応は異なりますが、駆除方法についてアドバイスや専門の業者を紹介してくれるところもあります。
イエダニを一時的に駆除したい場合は、市販のゴキブリ用エアゾール(スプレー)でも効果は確認されています。 散布するときは床面のみならず、壁やその隙間にもまく必要があります。イエダニは体長1mm程度なので、天井、壁、床下などから十分浸入してきます。
有効殺虫剤(有機リン系、ピレスロイド系、カーバメイト系) 殺虫剤は少なからず、身体に悪影響を及ぼす恐れがありますので、使用上の注意を必ず、お読みください。
このダニには「ダニ捕りマット」は効果が確認されていません。
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| 人に痒みを与えるダニ その3 (吸血性) |
| トリサシダニ・ワクモ・スズメサシダニ(迷入種) |
| トリサシダニ(O.sylviarum)・ワクモ(D.gallinae)・スズメサシダニ(D.hirundinis) |
野鳥に寄生し吸血しますが、人からも吸血します。野鳥が屋根裏、軒先、戸袋等に巣を作り、雛の巣立ち後、被害が出ます(5~6月)。野鳥の多い公園、森林、大きな屋敷周辺、ベランダ、ペットの小鳥等、注意が必要です。
トリサシダニ・ワクモ・スズメサシダニによる被害の注意点
鳩やスズメ、ツバメ等が、屋根裏、軒先、戸袋等に巣を作ると被害が多くなります。巣から雛が巣立つ5~6月ごろ、これまで雛から吸血していたダニ類が吸血出来なくなって、吸血の対象を家の人に求めるケースが多くなります。ダニは天井裏などから部屋に侵入してきます。浸入してきたダニは、就寝中に刺す場合がほとんどです。
駆除方法
根本的には鳥の巣を取り除くことが先決です。また、このダニも市販のエアゾール殺虫剤でも効果は確認されていますので、イエダニの駆除方法と同様に行ってください。痒みの原因がはっきりしない場合は、最寄の保健所にご相談ください。
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| 人に痒みを与えるダニ その4 (寄生性) |
| ヒゼンダニ(迷入種) |
| ヒトヒゼンダニ(S.scabiei var.hominis) |
人に寄生するダニ類で、疥癬症(カイセンショウ)を起こします。人の皮膚(角質)にトンネルを掘って生息し、繁殖もします。 特別養老人ホーム、保育園、病院などで被害が頻発することがあります。
ヒトヒゼンダニによる被害の注意点
感染するのは、接触によるものです。寝具や衣類、畳などからダニが別の人に移り、その人の皮膚で繁殖します。通常の疥癬症なら、訪問して触れただけでは感染しませんが、ノルウェー疥癬(通常の疥癬症より寄生ダニが多い、100万~200万匹)の場合は、要注意です。
防除・駆除方法
感染を防ぐには感染している人と下着、タオル、衣類、寝具などを共有しないことや症状が回復するまで出来る限り、共同生活を避けることです。感染者は下着、タオル、衣類などはいつも清潔にすることと、布団などは営業用の布団乾燥車などを使用してダニを死滅させること、入浴する際にはムトウハップ(硫黄の入浴剤)のお風呂に入浴すること、肌にはオイラックス軟膏(クロタミトン10%)を使用することといった対策が必要です(詳しくは保健所、病院でご相談ください)。
このダニには「ダニ捕りマット」は効果が確認されていません。
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| 参考文献 |
| ダニ・カビ退治法 |
吉川 翠 他 |
主婦と生活社 |
| ダニのはなし Ⅰ |
江原 昭三 |
技報堂出版 |
| 住まいの新しいダニ・カビ退治法 |
吉川 翠 他 |
主婦と生活社 |
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